今年最初にポーランド系ユダヤ人アイザック・B・シンガーの作品をご紹介します。シンガーは、祖国ポーランドのワルシャワのこと、そこで暮らしていた人々のこと.もうこの世にいないけれどシンガーの心に生き続けている人々、その人たちの知恵、奇妙な考え方、そのとんまぶりを書いています。シンガーの話によくでてくるとんまやまぬけのはなしは間違いなくどこかでわたしたちの気持ちを明るくしてくれます。
お子さんはもちろんですが大人の方に、是非読んでいただきたい短編集です。
子どもの本やの便りより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なに不自由なくくらしているなまけものの青年が天国に行きたくて自分は死んだとおもいこむ「つくりものの天国」ユダヤの昔話をもとに作られたととんまでまぬけな人々の面白いお話 「ヘルムの雪」不気味な悪魔がでてくる「おばあさんのお話」 この本の表紙にもなっている長年飼っていた年寄りのやぎを肉屋に連れていく少年とやぎの心暖まる「やぎのズラテー」など7つのお話がはいっています。先の戦争やホロコーストの悲惨さなどにはなにも触れていませんが根こそぎ失われてしまった祖国ポーランドのワルシャワや人々の愛惜と子どもたちに生きることのすばらしさを語る作者の愛情と深い思いが作品の底を静かに流れていて胸を打ちます。「かいじゅたちのいるところ」ので知られるセンダックの墨一色の細かい線画の絵がそれぞれのお話にぴったりと合いこの本をいっそうすばらしいものにしています。 (YT)
若いおかあさんが、4歳くらいの女の子に「本みたい!!」ねだられて「本を買わなくてもいいですか?」とおっしゃりながら店にはいっていらっしゃいました。そしてバギーには弟くん二歳半がすわっていました。その小さい男の子はまだごくちいさいのですが「『ちいさいしょうぼうじどうしゃ』とって。よむから!!」とバギーから本を手に取って暫く本をながめていました。「やっぱりよめなあい!!!。」わらいながらたのしそう。次に姉と弟くんは、「COLOR ZOO・カラーズー」というルイス・エラートのボードブックを手に取りました。
「COLOR ZOOカラーズー」は洋書ですが字のない絵本 丸や三角や四角の穴があいていて動物の形に見えるというだけの絵本なのですがふたりはきゃっきゃとわらいながらなんども本をながめていました。本を読むということで笑っていたのがは分りませんがともかくとても本をたのしんで帰って行きました。子どもの笑顔を見るのはなりよりの幸せですね。(LL) Color Zoo [ボードブック] Lois Ehlert