子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-47-7 03-3314-3455「子どもの本や」では、子どもが心から楽しめる選り抜きの本ばかりを揃えています。

昔話がおもしろい !!  「なら梨とり」 日本昔話百選 三省堂

日本昔話百選三省堂のなかから「なら梨とり」という話を読みました。「病気のおっかあの為に三人の兄弟が順々に奥山にうまいなら梨を取りに行くという話」です。
子どもたちは昔話がすきです。昔話の何が子どもたちを惹きつけるのでしょう。主人公は休まず動いてくよくよ悩むことなく前にすすむみます。『なら梨とり−では途中でであった婆さまに笹のなる音に従って進むよういわれます。いくがいくがいくと笹はいけっちゃガサガサと鳴り、烏はいけっちゃトントン いけっちゃトントン、ふくべ(ひょうたん)はいけっちゃカラカラ」と鳴り行く方向をさししめしてくれます。それでもごんごんいくとざんざん流れの川があり・・』筋書きは単純で明確です。子どもたちは、主人公になりきって現実の世界をはなれて願いを叶えようと進むのでしょうか。話は、リズムよく進みー何かにすいよせられるようにあるべきところにたどりつき「どんとはらい」終わります。
子どもは本能的に昔話のたのしさをみつけるのでしょうね。私どもでさえ、いくがいくがすすみ磁石にすいよせられるようにお話があるべきところにたどりつく昔話に元気づけられもします。
昔話はたのしいです。お勧めしているのは「日本昔話百選」三省堂ー読んであげるなら5歳位からーです。絵本でしたら赤羽末吉さんの「だいくとおにろく」や「かにむかし」「かさじぞう」岩波もあります。西洋のものですと、「3びきのやぎのがらがらどん」「3びきのくま」「おおかみと7ひきのこやぎ」福音館などは3‐4歳からとても楽しみます。
どうぞ親子でたのしんでください。