子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-47-7 03-3314-3455「子どもの本や」では、子どもが心から楽しめる選り抜きの本ばかりを揃えています。

「雨・あめ」「ばしん・ばん・どかん」 ピーター・スピア と待望の復刊「みにくいがちょうの子」岩波

「雨・あめ」スピア作 評論社


雨の日、レンコートに長靴かさをさして外に飛び出した子どもたちが描かれています。字のない絵本なのですが、雨の中で感じたことがあるたのしい気持ちを想いだします。水たまりにはいり、流れる水のをみて…。雨に光るクモの巣、水たまりの波紋、いつもとちがう雨にぬれた庭の風景がそれぞれの場面いっぱいにいきいきと描かれてます。たっぷり雨をたのしんだあと、家にも体をふいて乾いたふくに着替えをして心地よい気分になります。雨が上がった翌日澄んだひかりと空気のにおいがするような朝です。すみずみまで楽しい作品です。







「ばしん・ばん・どかん」スピア作 童話館


2歳から毎月絵本をおくっているUくんは幼稚園の年長の男の子です。とても本好きなので大きい子がよむようなものまで楽しむのですが、その中でこの「ばしん・ばん・どかん」を今も楽しんでいらっしゃるとのことを伺いました。
お話はなく音(擬音)だけが書かれている作品です。「ぴぃぃぃぃぃぃ」「ぱしゃ」「ぽとぽと」「とくとく」「ぐるるるる」きりがないのですが・・・生活の中で聞いたことのあるあるとあらゆる音がスピアの描く楽しい絵にそえらています。文字でしるされている音を読むというたのしみです。

3歳くらいからお薦めしたいですがお母さんとお子さんで楽しく気ままにページをめくって読んでほしい作品です。Uくんはお母さまと30分くらいをかけてこの本に記されている音を隅から隅までたのしまれるそうです。



「みにくいガチョウの子」岩波書店 復刊!

鳥のことが大好きな農場の少年ジャックは、遠足で動物公園に行きます。そこで出会ったのは体重120キロのおとながのってもびくともしないというダチョウの、卵でした。ヘビの餌になるはずだったその卵を家の農場でかえそうとジャックは誰にも秘密でかばんのなかに入れて持って帰ってしまいます。
農場のガチョウのリディアとウィルフレッドの巣の中で温められかえったダチョウの子「オリバー」には思いもかけない事件な待ちうけているのですが…。
ジャックと同じ背の高さになったオリバーは、二才の誕生日にはおとうさんと同じ高さにまでなりさらに大きくなります。
動物の好きな小学校のお子さん方にも楽んで頂ける一冊です。(YK)