子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-47-7 03-3314-3455「子どもの本や」では、子どもが心から楽しめる選り抜きの本ばかりを揃えています。

「コウモリのルーファス」トミー・ウンゲラー 

コウモリのルーファスくんBL出版 トミー・ウンゲラー
今年出たウンゲラーの新しい絵本 コウモリのルーファスはじぶんの黒いなりにうんざりしています。あるときだれかのえのぐばこをみつけ じぶんをきれいにぬりかえることにします。フランス出身のトミー・ウンゲラーはすこしかわったおじさんのようですが作品はどれも楽しくて子どもたちもわたしたちもすっかりとりこになってしまいます。真っ黒のこうもりルーファスがとびだす深い藍色の夜空には、黄色の満月が輝いいます。白がバックの昼の場面に登場するのは、体中に絵具をぬって着かざったカラフルないでたちのルーファズ、そしてルーファスを助けてなかよしになるメガネの蝶コレクターのタータロ先生の姿も絶妙な色合いで描かれ洒落ています。・・・・最後にはルーファスはもとの姿、もとのすみかにもどるというなんともほっとする自然な結末も魅力です。



                                

せいめいのれきし岩波書店 バージニア・リー・バートン


小さな男の子が店に入ってきました。どうやらビジュアル百科の中の恐竜の写真が目にとまったようなのです。このビジュアル百科をしばらく楽しんだものの、お母様に「あら4歳にはむずかしいねー」といわれー 今度は「せいめいのれきし」を手に取りました。「せいめいのれきし」はこの世で、いのちあるものが出現してからの歴史が時代ごとに記されている作品です。 銀河系に太陽が生まれ、地球が出現し、生物が登場し、植物が育ち、恐竜があらわれ、哺乳類が生き物のおさめそして、人間が登場する・・・。少し難しいのですが子どもの好奇心をみたしてくれる作品でいて文は詩的でもあります。
さてこの4歳の小さな少年はといえばこの本の恐竜のページに夢中で挿絵をみながら恐竜の名前をいっていました。そしてそのあと夏休みに上野の博物館でみた本物の恐竜の骨が「すごく大きかった」と話してくれました。(6歳位から)