台風が過ぎ去り、庭いっぱいに木の葉と折れた枝がちらばっていました。嵐があると手に取る「絵本」あります。今年ひさしぶりに復刊したロバート・マックロスキーの「すばらしいとき」(福音館）です。
アメリカのメイン州の島で、春から夏の終わりまでの季節のうつりかわりがうつくしい水彩の絵で描かれている絵本です。海で遊ぶ娘たち、ページをくるごとに変化する海や空の色、雲の様子、日の光、そして「空気の中のかるいさわやかさが消えて、おもい静けがはいりこんだとき」、天気はくずれ夜になると大きいな嵐がやってきます。海があれ、風がふきあれ、木がさける「あらしがさけぶ」。家の中でみなでよりそって唄をうたう夜。そして嵐がさってしまうと夏も終わりになり島での生活も終わりになります。 マックロスキー自身の体験なのか・・二人の娘たちに語られているような文は詩的であたたかく愛情がつたわってきます。島の暮し、潮のかおり、水辺の遊び、空と雲のいろを存分にたのしむことができます。
波のよせたり引いたりをずっと眺めたり、海の中に仰向けに浮いて空をみたりした子どもの頃の夏のお休みーゆったりと時が流れていたころを想い出しました。
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