子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-47-7 03-3314-3455「子どもの本や」では、子どもが心から楽しめる選り抜きの本ばかりを揃えています。

センダック 「ジャックもガイもみんなホームレス」 と  2013夏休みにおすすめ!!

「ジャックもガイもみんなホームレス 」
着のみ着のままにみんなで身を寄せ合って暮らしている、ジャックもガイもホームレスです。ある日こわいおおねずみがこねことかわいそうな小さなホームレスの男の子を連れさってしまいます。ジャックとガイはランプの賭けで黒人の男の子を取り戻そうとしますが...全編マザーグースのふたつのうたでかかれた物語です。ジャックとガイは何とかして黒人の男の子を救い出しますが、男の子の目には丸いくろあざがあって・・・。
ジャックはこいつ、なぐっちまえと言いますが、やめろとガイはとめます。このこにパンをかってやろうよ。最後にはふたりで男の子を育てようよと決めます。なかまもみんなそうしているよ。ーで物語は終わります。
物語の舞台はセンダックも産まれ育ったニューヨークでしょう。去年、センダックは亡くなられました。ショックでしたね。お話しにでてきた、くろあざの男の子はエイズに感染しているという少年です。センダックがお話しとイラストレッションでつたえたかったので、他者への共感、いたわり、弱者への暖かい眼差しがをつたえたいのでしょうか。イラストは、舞台美術をてがけたことのあるセンダックらしいスケールの大きな作品です。ぜひ手に取って下さい。≪YK≫









8月18日(日)から25日(日)まで夏休みです。
「子どもの本や」では、子どもが楽しめる選り抜きの本をそろえています。
   *お電話でご注文いただきますとお送りもいたしております。(宅配便)




夏休みにおすすめ!!

小さなきかんしゃ 

文化出版局 1050円  グレアム・グリーン文 アーディゾーニ絵
小さな村の駅で生まれ、となり町の駅から先に旅したことがないちびきかんしゃ。ある朝、ぼうけんの旅にとびだしましたが・・。さし絵のイギリスの風景も美しい。

おばけのジョージ― 
福音館 1155円  ロバート・ブライト作 絵

ちいさな村のちいさなうちにちいさなおばけがすんでいました。楽しくくらしていたのですが、ある日困ったことが・・・。かわいいおばけのおはなしです。

おいしそうなバレエ
          
徳間書店 1680円  マーシャル文 モーリス・センダック

おいぼれ、うらぶれたオオカミが食べ物にありつこうとぶたのバレエの公演にまぎれこみますが、おもわず舞台の美しさに引き込まれ・・・。
子どもから大人まで、センダックのさし絵(ユーモアたっぷり)と共に深く心に残る絵本です。


木をかこう   
至光社 1500円 ブルーノ・ムナーリ
国際的なデザイナーのムナーリの作品。ムナーリの文とさし絵に誘われながら、そのとおりに木を描いていくとなんと様々な形の木が描ける。物を見る新しい視点と角度が開けて行きます。
親子で一緒に木をかいてみませんか。



ゆうれいフェルピンの話岩波書店1575円 リンドグレーン作 ヴィークランド絵

とても恐ろしくて面白いお話!おばあちゃんから、こわーいゆうれいフェルピンのお話を聞いたあと兄妹は二人きりで山道を越えて家に帰らなければなりませんが・・。



≪ 小学低学年・中学年〜≫
ヘムロック山のくま福音館 1365円アリス・デルグレーシュ作

ヘムロック山の向こう側に住むエマおばさんの所にお使いに行った帰り道、少年ジョナサンは暗くなりかけた山の中でくまとであってしまいます。その時ジョナサンがとっさにしたことは・・。
 
小さなスプーンおばさん学研 945円     アルフ・プリョイセン
ある日、目覚めると茶さじくらい小さくなってしまったスプーンおばさん。ちいさくなったりもとにもどったり、やさしいご亭主との暮らしの中で次々に起こる難題やちん事件を気丈なおばさんはあわてずてきぱきとかたづけていきます。 続編 スプーンおばさんのぼうけん・スプーンおばさんのゆかいな旅 
                           


≪小学校高学年・中学生≫
ウィロビー・チェースのオオカミ冨山房 1700円ジョーン・エイキン作

広大なお屋敷ウィロビー・チェースにすむ少女ポニーと従妹のシルヴィアの身に、つぎつぎと怖ろしいことがふりかかってきます。両親の留守中に入り込んだ家庭教師の陰謀がしのびよる。
読み出したら、面白くてやめられません!

ジーナのあした           徳間書店 1470円 カレン・クシュマン作

アメリカで実際に1850年〜1929年に実施されていた’孤児列車‘をもとにして作られた物語。
12歳の孤児の少女ロジーナは、困難な境遇にあっても、自らの力で道を切り開いていきます。引率者の女性教師の心のお動きも深い印象を残します。

土曜日はお楽しみ          岩波少年文庫 756円 エリザべス・エンライト作

メレンディ家の子ども達は、毎週少ない小遣いをだしあって順番にひとりずつ好きなことをするという「土曜冒険クラブ」を結成。長女モナはおさげ髪をきりに出かけ、末っ子はサーカスに行くのですが、迷子に・・。ハラハラドキドキ、初めての体験で4人の味わう驚きや喜びがこちらにも伝わってきます。

ぼくだけの山の家
偕成社 1680円 ジーン・クレイグヘッド・ジョージ作

都会での大家族との生活にうんざりしていたサムは、家を出て山でひとり暮らし始めます。ベイツガの大木のうろをすみかにし、木の実を集めて魚をとり、狩りをして鹿の皮で服も作ります。静かな山での動物とのふれあい、思いがけぬ人との出会いに心が温かくなります。