子どもの本や 阿佐ヶ谷日記  2

東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-47-7 03-3314-3455「子どもの本や」では、子どもが心から楽しめる選り抜きの本ばかりを揃えています。

床下の小人たち

床下の小人たち」のシリーズをお好きな方は少なくないかと思いますが
私も十代にはじめて出会って以来大切に思っている物語の一つです。英国
メアリー・ノートンの作品です。

          

古い民家の床下に暮らす、鉛筆程の背丈もない小人の一家娘のアリエッティと両親の暮らしはお父さんが家にすむ上の人間の世界から借り物をしてくることでなりたっています。 ただ、借り物をして暮らしているという以外小人の一家は、人間と同じように生活を営なんでいます。工夫をし、つつましい暮らしは楽しみもありますしさまざまな危険もあります。小人たちがもっとも恐れていることは、人間に自分たちの存在を知られることです。
 アリエッティはいきいきとしていて元気で、たのもしい女の子です。続編のなかでは、一家は家をいぶし出されて野にでてさまざまな困難にでくわします。読み進むうち・・小人の家族の中にある実はとても人間くさい弱さや母と子の係り合いやお互いをおぎないあう家族の愛情などに共感しなからアリエッティとともに困難を乗り越えていくような気持ちになります。
是非、本で読んでいただきたい一冊です。



今年の夏「借り暮らしのアリエッティ」というアニメーションが日本で作られ公開さ
れています。みていないのですが 予告をみる限り・・・原作の「床下の小人たち
から題材を借りて作られたアニメーションではありますが、原作とは別のもののよう
に思います。(LL)