震災から一年ですね。負けない東北の方々を誇りに思う気持ち、そして頼もしい若者や子どもたちを見るにつけうれしいきもちがあふれますが、一方もどかしい気持ちをもてあまし、また私的には津波でなくなった友の若い日の輝いた笑顔が思い出したりしてまたこころがいたみます。被災されたかたで、お子さんに楽しくうつくしい本を与えたいけれど手に入らないという方がいらしたらご連絡ください。ささやかですが、お贈りできます。(ハガキかFAXでこ連絡ください。)
「せきたんやのくまさん」「パンやのくまさん」「ゆうびんやのくまさん」福音館
子どもたちの大好きな作品くまさんのシリーズをご紹介します。2-3歳からたのしみますが、文庫で小一の子どもたちがこのシリーズを全部もってきて「他の本を読む前にクマさんシリーズ全部よむ。」とよく言われました。
「せきたんやのくまさん」は石炭を馬車でうっていて、石炭をどかんどかんどかんととどけ、お代をいっこ、にこ、さんこといだたきます。一日たっぷり石炭を売って働いたくまさんは、家に帰り、くまはくまのお茶をのみ馬は馬のお茶をのみゆったりします。
私どもでさえ、くまさんとうまが自分の家に帰ってほっとするところで、安すらぐのです。子どもたちもお話しの最後におうちにかえってゆったりするくまと、自分を重ねて穏やかなした気分にひたります。また他の作品のなかでも最後にお母さんのもとに帰りつくようなところではほっと一安心するのでしょうね。