10月末、阿佐ヶ谷はジャズストリートでにぎわいました。土曜にはたくさんの方々が街のあちこちでもようされるジャズのイベントに参加しました。本屋もいつもより立ち寄ってくださった方が多かったようです。
最近お子さんが一人で本屋にきて本を選んで買って帰られるということがあまりないのですが、土曜には子どもたちだけというお客さまが何組がきてくれました。
子どもの本や 毎月のお便りより***************
北原白秋は著名な詩人ですが子どもたちの為の詩もたくさんつくっています。子どものころなにげなく口ずさんでいた歌の中でその時の気持ちやイメージが鮮明に残っているものに、白秋の詩が多いのにびっくりします。「砂山」「赤い鳥小鳥」「揺篭のうた」「ペチカ」など若いお母さまたちはご存じないかもしれません・・。「名作童謡 北原白秋・・・100選」は、竹久夢二図案の美しいカバーのかかった本です。それぞれの詩のわかりやすく解説もついています。(春陽堂)
りんりん林檎の木の下に りんりん林檎がなったなら
小さなお家を建てましょか 鶫もちらほらまいりましょう
そしたら小さな窓あけて 丘から丘へと荷をつけて
窓から青空みてましょか。 商人なんぞも通りましょ。
この本に載っている白秋の詩「りんりん林檎」の初めの二節ですがバージニア・リー・バートンの絵本りんごの木々に囲まれた「ちいさいおうち」をおもいだすような可愛い詩ですね。(Y.T.)
「ちいさいおうち」岩波書店
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白秋は、阿佐ヶ谷の縁のある方です。亡くなる前の数年、阿佐ヶ谷に住まわれました。白秋ゆかりのさるすべりの木に今年はたくさんのピンクの花が咲いていました。