3歳くらいのお子さんが繰り返し楽しむ本の中には、マリー・ホール・エッツの作品が
あります。 「もりのなか」もそのひとつです。
「ぼく」は、かみの帽子をかぶってあたらしいらっぱをもってもりにさんぽにでかけます。
らいおんやぞうやくまやかんがるー・・ にであいます。そしてみな「ぼく」のさんぽにつ
いてきます。もりのなかでみんなでお茶をのみ、そしてあそびます。
絵は、白の地に黒一色でえがかれていて派手さはありませんが、あたたかくうつくしくて
なんどもみたくなります。 絵のまわりの余白はさらに絵の魅力をきわだたせているよう
です。さいごに、おとうさんが森にむかえにきます。そして、おとうさんに肩車をされて
家に帰る後ろ姿がまた魅力です。(福音舘)