秋の終わりにバケツのなかに、初氷がはります。そして冬の訪れ小川も畑もこおり、やがて庭にも父さんが大きなスケートリンクをつくり皆が集い、こころゆくまですべります。のびやかで自由な冬の戸外でのあそび。
牧場中が氷つく日、こどもたちは学校を休み一日、おもうがままにどこまでもすべります。
繊細でいて親しみのわく挿絵みながら、日々自然の中でスケートをたのしむ子供たちといっしょに冬のたのしみいっぱいの世界を読み進みます。そして春のきさしが見え始め氷が解け始めます。
霜が降りた日に、ザクザクともりあがった地面をふみしめた朝や、凍った水たまりのにのってつるつるとすべった幼いころのささやかな楽しみも思い出しました。
エレン・ブライアン・オベット作