映画「アリス イン ワンダーランド」を、近所のY子さんがみてきて「案外おもしろかったよ」とのことでした。映画好きのY子さんは、本も大好きで小学生の頃は「ふしぎの国のアリス」(岩波少年文庫 田中俊夫訳)を繰りかえし読んでいました。
映画は、すこし大人になったアリスが再び、穴に落ちることになり ワンダーランドに行く話。「よくできているんだけど・・アリスが、悪者をたおすお話なのよ。大きくなったぶん子どもの頃のようにものごとをきっぱり決められないの。さいごには自分で決断するのよ。女王のイメージは、私の描いたものとちがうのだけど・・ウサギや帽子屋やねこは映像としては、よくできていた。」
「それで、また『ふしぎの国のアリス』の本を手にとって読み始めたら、楽しいし すごくおもしろい。本は、おもしろいよ。」と話してくれました。
アリスのことは、皆さまよくご存知かと思いますが「ふしぎの国のアリス」の話を読んでいないかたも多いことがと思います。一方、ふしぎの国のアリスのお話のこと隅から隅まで良くご存知の方も多くおられるのでここで「ふしぎの国のアリス」のことを書くことには少々気後れするのですが・・。
ある日アリスは、ウサギを追いかけに穴おちてしまいます。そしてへんてこなものに次々であいます。 うさぎ、チェシャ猫、芋虫、仔ぶた、おかしな帽子屋、ドードー鳥、海がめ、王さまと女王。へんてこな言い分と皮肉。わけのわからないやりとり。生意気なアリスの返答。理解できない事態がおこるので・・ 「何なのだろう???」と首をかしげつつ読みすすむうちに知らずしらずのうちのこの極上の「ナンセンス」のとりこになってしまいます。その気分は、(お話なかにもマザーグースでてきますが)意味はわからないけれどとびきり愉快なマザーグースのであったときの満足感ににています。
現在は岩波少年文庫は「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル作脇明子訳ででています。(LL)