「世田谷美術館」とても居心地によい処です。
たまたま訪れると「メキシコ20世紀絵画展」が開催されていました。 メキシコの独立直後の激動の時期に描かれた作品が多く、描いた人々の強い意志や絵から伝わる 当時の民衆の想いに圧倒されながらみたのですが、 北川民治の作品をみつけてなんとも懐かしいものに出会ったときのような嬉しい気分になりました。
「うさぎのみみはなぜながい」は、メキシコの昔話です。 ちいさなうさぎは、大きなからだになりたい願いを神様にかなえてもらうために、 どう猛な動物を知恵をしぼって、次々にやっつけます。うさぎは神様との約束を果たしますが・・・ 神様は、うさぎのみみだけをながくしてやるのです・・。
北川民次の絵のうさぎもトラもワニも、 素朴でいきいきとした魅力にあふれメキシコの昔話の世界にひきこまれます。 〈北川民次 文絵 ) LI