一昨日の風で自宅の庭の銀杏の葉がすっかりおちてしまいました。黄色い絨毯のように足もとに敷き詰められた銀杏の葉の上をさくっさくっと音をたてながら歩くとき、すこし幸せな気分を味わうことが出来ます。 銀杏の落葉が終わると、オレンジやあかに染まっているかえでの葉がかさこそと散り始めます。
銀杏は葉も美しいのですが、葉が落ちてからの木を見上げると枝ののびかたの美しいこと。 その自然のつくりだしたバランスに心奪われていつまでも天を仰いで、冬の晴れ渡った空の向かって枝をすっと伸ばしている銀杏のえだをみていたたくなります。
『木をかこう』という ムナーリの本をご存知ですか。
題名のとおり、木の描き方を書いてある本です。本を読みながら順
をおって木をえがいていくと、間違いなく形のよい木が描けます。
そして描いているうちに、自然の作り出すバランスってすごいなあ
とそのことにきずくのです。お子さんと一緒に木の絵をがいてみる
のも楽しいかとおもいます。
「木をかこう」「太陽をかこう」至高社ムナーリ著 須賀敦子訳